【広島市・不動産売却】査定～決済の流れ・売却後に売主がやることを解説

現金払い

現金払いは最もシンプルな方法で、手数料などの手続き費用がかかりません。現金と物件の権利書・鍵など、売買契約書で決めた引き渡し日に直接やり取りするので、わかりやすい決済方法だといえます。

しかし、高額取引となる不動産売却では、多額の現金を持ち歩かなければならなかったり、現金をチェックする際に時間がかかってしまったりという点が現金払いのデメリットです。

金融機関への振り込み

振り込みは現金を持ち歩く必要がなく、確実に現金の受け渡しができます。振り込み側・受け取り側の双方に記録が残るので、間違いが起きにくい決済方法です。

振り込まれたかどうか確認できるまでに、銀行の営業時間内で30分から1時間程度、銀行の営業時間終了間際では次の日になってしまうこともあります。不動産売買取引は金額が大きいため、土日に決済することができない場合がほとんどです。

預金小切手

不動産売却の決済では、預金小切手も利用できます。預金小切手は、金融機関へ振り込んだ分の金額を小切手として振り出すことができる仕組みです。これに似たシステムに、海外旅行で活用される「トラベラーズチェック」が挙げられます。

引き渡し日の遅れ

登記や土地の境界確認に予定よりも時間がかかってしまったなどの理由で、不動産売買契約書に記載した引き渡し日より過ぎてしまうケースです。

トラブルが大きくならないよう、早急に不動産会社に依頼して買主に伝えてもらいましょう。

振り込み手数料の負担

金融機関への振り込みの場合は、振り込み手数料が発生します。この手数料をどちらが負担するかでトラブルになることがあります。

手数料をかけない方法に、出金伝票と入金伝票による授受が挙げられます。売主と買主が金融機関で手続きをする際に、買主が出金伝票を書き、売主が入金伝票を記入して提出することで、金融機関が振り込み手数料を負担することがあります。ただし、すべての金融機関が手数料を負担するとは限らないため注意が必要です。

登記簿の住所と現住所が異なる

不動産の登記簿には、所有者の住所も記載されます。不動産売却に伴う引っ越しなどで、登記簿の住所を変更していないというトラブルも少なくありません。所有権移転の手続きの前に、住所変更登記の手続きも忘れずに行うようにしましょう。

税金の申告漏れ

不動産売却で売却益が発生した場合、売買取引が完了した翌年の確定申告では、譲渡所得税の申告をしなければなりません。申告を怠っていると、ペナルティが発生してしまうので注意が必要です。

また、提出する書類も必要です。申告が終わるまで、すべての書類を大事に保管しておきましょう。例えば、契約書類や領収書、仲介手数料などの不動産売却のための経費の領収書などです。決済完了後は、登記手続完了通知や固定資産税の納付書などが届きます。こちらも必ず目を通して保管しておく必要があります。